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| No.13 Winter March, 2015 |
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| 【ご挨拶】 去る 2 月 28 日に本学の姉妹校である壇国大学補綴科 In Ho Cho 教授が定年退職され，その祝賀会に細井先生，福島先生，私の 3 名が招待されました．ご存知のように Cho 先生は韓国補綴学会の President までされた重鎮であり，当講座にとってかけがえのない恩師です．大学間とは別に補綴科同士の学術交流を推進され，1998 年に Cho 先生のご提案で両国の補綴科から教員 1 名が一年おきに相手講座を訪問し，講演をするようになりました．回を重ねる毎に，両講座の関係は親密になり，現在では教員だけでなく，技工士さんと衛生士さんも交えた素晴らしい日韓学術交流に発展しています．他に類を見ないこの姉妹講座関係は Cho 先生，細井先生，福島先生３名の信頼と友情で築かれたものであり，次世代の私たちは先代の意思を継続し，さらに強固にしていかなければならないと思っています． 退職祝賀会は壇国大学内の講堂とレストランで開催されましたが，華美でなく隅々まで思いやりの行き届いた暖かい祝賀会に Cho 先生のお人柄が偲ばれ，大きな感銘を受けました．特に驚いたのは，50 名以上の学生がレストランに隣接した特設テーブルにサテライトのモニターを見ながら参加していたことです．学生達は一生懸命に余興も披露され，参加者から大きな喝采を博していました．韓国文化は儒教の教えが根付いており，年長者への敬畏が濃厚ですが，学生は教員を本当に敬うだけでなく，心から慕っていることを実感しました．もちろんCho 先生の退職祝賀会だからこそ，たくさんの学生が集まったのだと思います． 昨今，本学は CBT，国家試験対策を重視し，教育，臨床，研究の中でも，教育のウエイトが非常に大きくなりました．当講座では以前より Student First をモットーに少しでも学力の向上を果たすべく，愛情をもった教育を実践してきました．しかしながら，一方で新人教育，大学院指導，臨床研究も講座の重要な使命であり，病院収益の増大も要求されています．夜遅くまでこれらの業務に従事する医局員の過労も心配するところです．とは言っても，ここ 3〜4 年は学生の自主性を促しながらラーニングアウトカムズを重視した教育を一層邁進しなければなりません．講座の方針として，こうした努力を地道に継続していくことにより，学生は私たち医局員を敬い，慕ってくれ，やがては当講座に入局し，一緒に仕事ができるようになるはずです．来週の合格発表では，一人でも多くの学生が国家試験で合格することを心から祈るばかりです． 大久保力廣 |
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| 【近況報告】 ・ 9 月 30 日 山根 明教授（歯学部物理学）がご逝去されました．心よりご冥福をお祈り申し上げます． ・ 本年で学校法人総持寺学園は創立 90 周年を迎え，11 月 15 日に記念式典が挙行されました． ・ 1 月 27，28 日，2 月 27，3 月 20 日に歯学部入試試験（I 期，II 期，III 期）が実施されました． ・ 第 108 回歯科医師国家試験が 1 月 31 日，2 月 1 日に行われました． 平成 26 年度下半期 講座の主な動向 ・ 3 月 14 日に岡山章太郎先生，小澤大輔先生，小樋香織先生に博士（歯学）の学位が授与されました． ・ 9 月より北京首都医学院（中国）から Ying Guo 先生が 10 ヶ月間の予定で留学されており，インプラントに関する研究をしています． ・ 三浦英司先生が永年勤続（30 年以上）者として表彰され，10 月 1 日付で学内講師に昇任されました． ・ 11 月 8，9 日に第 24 回日本磁気歯科学会学術大会が大久保力廣大会長，鈴木恭典準備委員長のもとホテルニューアカオ（熱海）にて開催されました．懇親会は出席者全員が浴衣着用で行われました．  第 24 回日本磁気歯科学会学術大会（ホテルニューアカオ，2014 年 11 月 8，9 日） 【学会発表】 1) 第 44 回日本口腔インプラント学会学術大会（東京国際フォーラム，2014.9.13） ・鈴木恭典ほか 口演「緩圧性アタッチメントを適用したインプラントサポートパーシャルデンチャーの臨床評価」 2) 38th Annual Conference of The European Prosthodontic Association（Istanbul, Turkey，2014.9.25-27） ・Kohi K，et al. 展示「Reliability of quantitative analysis of the mandibular condyle with MRI」 ・Kurihara D，et al. 展示「Trayless definitive impression technique for implant prostheses.」 ・Muraishi E，et al. 展示「Use of silicone lining material for a bone torus with extraordinary growth」 ・Sato M，et al. 展示「Evaluation of removal effectiveness of biofilms by denture cleaning methods」 ・Sato Y，et al. 展示「Recovery case of single-tooth implant restoration with CTG」 ・Shimpo H，et al. 展示「Clinical evaluation of implant-supported single-tooth restorations」 ・Shirai M，et al. 展示「Bone regeneration around a dental implant using demineralized bone」 3) Indonesian Prosthodontic Society and Japan Prosthodontic Society Joint Meeting（Bali, Indonesia，2014.10.30-31） ・Kurihara D，et al. 展示「Clinical assessment of the DENTCA system for complete denture construction in two visits」 ・Ohkubo C，et al. 展示「Complete denture construction using Piezography and FBI techniques」 ・Ozawa D，et al. 展示「Fabrication of crown restoration retrofitting to existing clasps using CAD/CAM –Fitness accuracy and retentive force–」 ・Shimpo H，et al. 口演「Clinical application of thermoplastic resin clasps using new adhesive system」 ・Sakurai T，et al. 口演「Mechanical properties of the thermoplastic resin for non-metal clasp dentures」 ・Shirai M, et al. 口演「Bone regeneration around a dental implant with immediate implant placement using demineralized bone sheet」 ・Urushibara Y，et al. 展示「Properties of biofilm adhered to frameworks alloys in vitro denture plaque models」 5) 第 24 回日本磁気歯科学会学術大会（ホテルニューアカオ，2014.11.8-9） ・岡山章太郎ほか 口演「磁石構造体の義歯への固定法に関する研究」 ・鳥居麻菜ほか 口演「試作した緩圧型磁性アタッチメントの維持力および被圧変位性」 6) 2nd Asian Symposium on Fiber Reinforced Composite Materials in Dentistry（Tokyo, Japan, 2014.11.26-27） ・Tokue A，et al. 展示「Some mechanical properties of the mouth splint reinforced with the glass fiber reinforcement」 7) 鶴見大学歯学会第 80 回例会（鶴見大学会館，2014.12.20） ・小澤大輔ほか 口演「CAD/CAM 応用による クラスプに適合させたクラウンを適応した一症例」 ・白井麻衣ほか 口演「脱灰骨シートを用いた即時インプラント周囲歯槽骨の再生」 8) 日本補綴歯科学会 平成 26 年度西関東支部学術大会（神奈川県歯科保健総合センター，2015.1.24-25） ・小樋香織ほか 口演「MR 画像を用いた下顎頭前機能面面積の定量的評価」 ・櫻井敏継ほか 口演「ノンメタルクラスプデンチャー用熱可塑性樹脂に関する基礎的研究」 ・脇 拓也ほか 口演「ノンメタルクラスプデンチャー用熱可塑性樹脂とアクリル系軟質裏装材の接着強さ」 9) The 93th General Session & Exhibition of the IADR（Boston, USA, 2015.3.11-14） ・Nakano R，et al.（歯学部 3 年） 展示「Flexural properties of the thermoplastic resin for resin clasps」 ・Sangu N，et al.（歯学部 2 年） 展示「Tensile strengths of thermoplastic resins for flexible dentures」 ・Shirai M，et al. 展示「Socket preservation around a dental implant using demineralized bone sheet」 【講演】 松田梨沙ほか ・「脳電位解析技術の歯科治療評価への応用について」（日本早期認知症学会第 15 回学術大会，ウィシュトン ホテル, 2014.9.13） 大久保力廣 ・「Functional Bite Impression (FBI) technique for placement of a prosthetic appliance without corrections」 （38th Annual Conference of the European Prosthodontic Association，Istanbul，Turkey, 2014.9.26） ・「歯科補綴装置の適合性」（第 7 回金属光造形複合加工医療機器フォーラム，松浦機械製作所東京フォーラ ムセンター，2014.11.15） ・「咬合採得の精度向上を目指して」（北海道大学第一補綴同門会講演会，札幌グランドホテル，2014.12.13） ・「義歯のあるべき姿を再考する」（九州大学歯学部口腔修復学講座講演会，九州大学歯学部，2015.1.29） ・「高精度デンチャーの設計と製作」（鶴見大学歯学部同窓会広島県支部学術講演会，リーガロイヤルホテル 広島，2015.2.7） 三浦英司 ・「4 月の改訂と有床義歯関連」（神奈川県社会保険支払基金職員研修会，2014.10.8） Hirota M ・「Bone responses to zirconia implants with a thin carbonate-containing hydroxyapatite coating using a molecular precursor method.」(The 1st Innovation Forum of Advanced Engineering Education, The 21st Interational SPACC Joint Symposia , Tokyo Japan，2014.11.1- 2) 高山慈子 ・「長期経過から磁性アタッチメントを再検する」─予後調査からみた磁性アタッチメントの現状」（第 24 回日本 磁気歯科学会学術大会，ホテルニューアカオ，2014.11.8-9） 佐藤洋平 ・「審美性を獲得するための補綴前処置」（日本補綴歯科学会「第 1 回補綴歯科臨床研鑽会 プロソ’14」，東 京医科歯科大学 M&D タワー，2014.12.6） ・「審美性を獲得するための前処置と最終補綴への移行」（ITISC 東京 SUN，昭和大学歯科病院，2015.2.20） 新保秀仁 ・「Application of thermoplastic resin clasps using a new adhesive system」（日本接着歯学会第 33 回学術大会，ニ チイ学館 神戸ポートアイランドセンター，2014.12.13） 【講義】 大久保力廣 ・「部分床義歯補綴学⑩ 部分床義歯補綴によるリハビリテーション」（九州大学歯学部，2015.1.29） 【執筆】 ・西山雄一郎，大久保力廣 「私の研究室から 伝統的補綴学と新規補綴学の融合-インプラントデンチャーの設計と適用基準の確立」 日本歯科評論 74(11): 9-11, 2014.11.11 ・大久保力廣 「ノンメタルクラスプデンチャーの臨床応用に関する考察-日本補綴歯科学会のポジションペーパーに即した適用範囲の模索」 歯科技工 43(2):195−199, 2015.2.1 ・三浦英司，宮田孝義 「歯科衛生士のための補綴科アシストハンドブック 第 1 版第 4 刷」学建書院，2015.3.20 【論文】 ・大久保力廣 「磁性アタッチメントの基礎から臨床まで −教育講演の総括−」 【日磁歯誌 23 (1): 12-16, 2014】 「ノンメタルクラスプデンチャーの適用基準」 【鶴見大学歯学部同窓会学術情報雑誌 30(1):26-34, 2015】 ・新保秀仁，櫻井敏継，仲田豊生，土川益司，大久保力廣 「4-META-MMA/TBB レジンを使用した各種熱可塑性樹脂と軟質裏装材の接着性に関する研究」 【接着歯学 32 (4): 189-196, 2014】 ・伊原啓祐，佐藤洋平，河村 昇，松本敏光，市川正幸，大久保力廣 「機能的咬合印象（FBI）と加圧成型法を用いた機能的かつ審美的なジルコニアクラウンの製作」 【日本歯科技工学会雑誌 35 (2): 91-97, 2015】 ・Suzuki Y, Shimpo H, Ohkubo C 「Occlusal contact of fixed implant prostheses using functional bite impression (FBI) technique」 【Implant Dent 24 (1): 42-46, 2015】 ・Morokuma M, Yoneyama Y, Matsuda R, Hosoi T, Ohkubo C. 「Influence of occlusal force on electroencephalograms in edentulous patients」 【J Prosthodont. (In press)】 ・Ozawa D, Suzuki Y, Kawamura N, Ohkubo C 「Fabrication of crown restoration retrofitting to existing clasps using CAD/CAM –Fitness accuracy and retentive force–」 【J Prosthodont Res. (In press)】 ・Okayama S, Suzuki Y, Shimpo H, Ohkubo C 「Fixation of magnet assembly to denture base using alternative resins」 【Dent Mater J. (In press)】 ・Kohi K, Igarashi C, Sugisaki M, Osano T, Sato Y, Kobayashi K, Ohkubo C 「Quantitative measurements of the articular areas of mandibular condyles with temporomandibular joint disorders using magnetic resonance imaging」 【J Craniomandib Pract. (In press)】 |
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| ＜退職される先生方のご挨拶＞ | |
| 諸熊正和 | |
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臨床研修医として当講座に入局して 12 年が経ちました．私にはもったいないほど良い指導者と講座の医局員に出会い，とても居心地の良い講座でした．もっと長く皆様と一緒に教育，研究，臨床，社会活動を行いたいと考えておりましたが，故郷に残した母の体調が悪いため、長崎に帰郷して開業することにしました。今後，当講座は大学，学会，日本を代表する力強い講座になると確信しております．長崎にて皆様の吉報をお待ちしております．
美味しいお店をたくさん探しておきますので，長崎にお越しの際には是非ご連絡ください． |
| 武藤亮治 | |
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2005 年 4 月に診療科助手として勤務し始めて，はや 10 年の月日が流れました． 光陰矢の如しという気持ちです．ふりかえってみるとつらいこともありましたが，うれしいこと，楽しいことがその何倍もありました．僕の臨床の多くはここ鶴見大学でご指導いただいたことばかりです． |
| 廣田正嗣 | |
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人生で最も走り続けた 5 年間でした．辛くて投げ出しそうになったこともありましたが，多くの方が支えてくださいました．すべての人との出会いとお心遣いに，心中より感謝申し上げます．鶴見大学有床義歯補綴学講座の今後益々のご活躍と，ご発展をお祈り致します． |
| 小澤大輔 | |
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4年間多くの友人，先輩方，後輩たちに恵まれ，とても充実した日々を送ることができました．卒後は大学を出て開業医という選択肢を選択したものの，今後も研究を行わせていただきたいというわがままを大久保教授に聞き入れていただきました．今後とも御指導お願い申し上げます． |
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松井朋子 （左） 先輩・同期・後輩に恵まれ，とても充実した生活が送れました．この経験を生かし，今後の歯科医師人生実りあるものになるよう，これからも精進していきたいと思います．3 年間ありがとうございました． 鶴岡 淳 （中央） 3 年間お世話になりました．有床義歯補綴学講座で学んだことを今後の歯科医師人生の基盤として研鑽を積んで行きたいと思います． 白崎絵美子（右） 短い間でしたが 3 年間お世話になりありがとうございました．ここで学んだ事を生かして今後も頑張っていきたいとおもいます． |
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早田寛章（左） 先輩方には本当にお世話になりました．短い期間でしたが，すごく濃い 1 年でした．補綴科で学んだことを生かし，これからの歯科医師人生を過ごしていきたいと思います．ありがとうございました． 石川剛悠（中央） 大変お世話になりました．この 1 年で学んだことを役立てていきたいと思います．これからもご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い致します。 ありがとうございました． 山本智子（右） 短い間でしたが，先輩の先生方にはとてもよくしていただきました．まだまだ未熟で経験不足ですが，補綴科で学んだ経験を生かして，経験を積んで一人前の歯科医師になれように努力していきたいと思います．ありがとうございました． |
| 【今後の予定】 ＜国内＞ 日本歯科理工学会春期第 65 回学術講演会 4 月 11 日～12 日 仙台市情報・産業プラザ 日本補綴歯科学会第 124 回学術大会 5 月 30 日～31 日 大宮ソニックシティ 日本老年歯科医学会第 26 回学術大会 6 月 12 日～14 日 パシフィコ横浜 日本顎顔面補綴学会第 32 回学術大会 6 月 18 日～20 日 東京医科歯科大学 M&D タワー2 階鈴木章夫記念講堂 日本スポーツ歯科医学会第 26 回学術大会 6 月 20 日～6 月 21 日 日本歯科大学新潟生命歯学部 日本顎咬合学会第 33 回学術大会 6 月 27 日～28 日 東京国際フォーラム 日本顎関節学会第 28 回学術大会・日本口腔顔面痛学会第 20 回学術大会共催 7 月 4 日～5 日 名古屋国際会議場 日本歯科医学教育学会第 34 回学術大会 7 月 10 日～11 日 かごしま県民交流センター ＜国際＞ 2015 Biennial Joint Congress of JPS-CPS-KAP 2015 年 4 月 10 日～12 日 ホテル箱根小涌園 AACD（American Acodemy of Cosmetic Dentistry）2015 年 5 月 6 日～5 月 9 日 San Francisco, USA Indonesia 29th Annual Scientific Meeting of the IADR Southeast Asian Division 8 月 14～15 日 Bali, Indonesia 以上，簡単に教室の現状と予定をお知らせしました． 先生方の一層のご活躍をお祈り申し上げます． |
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| ニュースレター担当 長田秀和，村石絵麻，新保秀仁 |
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